2015年4月29日水曜日

アメリカの住まいを愛する理由  ~住宅こそがアメリカン・トラディショナル~



皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

春を満喫したい季節。このところ日中は初夏をも思わせる陽気になってきました。大型連休も迫り、ご旅行の予定を立てられている方々も多いことと思います。



さてそんな中、今月久々に米国・シアトルに視察にでかけた弊社社長。長く変わらないアメリカの家づくりの伝統と魅力を再確認できただけでなく、伝統の中にも常に生まれている最新のデザイントレンドも感じることができ、とても有意義だった、と話しています。このブログや、弊社のFacebookページでも現地から送られてきた現地の住宅街写真のご紹介をさせていただきました。まだご覧になっておられない方、お時間ある時にぜひご覧頂ければと思います。



私・管理人のNも、当然ながら社長の話を聞きつつ現地の住まいの写真をじっくり見ていた1人。今回特に印象に残ったのは、シアトルに今なお人々が住む築100年を超える住宅の写真でした。アメリカと言う国は、住まいに丹念に手を入れ、長く建物を大事にする文化が根付いている国。100年を経た住まいに若い家族が住むケースも珍しくはありません。しかし、私が注目したのはそのデザインコンセプトの変わらなさでした。



もちろん、建材の材質や細かなデザインは進化しています。長い時間を経過しても材質が劣化しない樹脂製の外壁材などは、その良い例と言えましょう。しかし屋根の傾斜角度やカバードポーチの存在、2階部分のドーマー窓など、家全体のデザインは100年前の住まいとほとんど変わっていません。



アメリカ合衆国は、欧州諸国から渡ってきた移民の人々によってつくられた国です。(もちろん先住民の方々もいらっしゃいましたが…)。古くから掲げられた「自由と民主主義」の精神のもと、様々な分野でアメリカ文化が形成されていきました。自由と豊かさを理想とする国・アメリカでは、住宅文化も自由で豊かな暮らしを求めて発展し、定着したものと思います。いかに通りから格好良く見えるか。室内をいかに使いやすくするか。馬車に代わって市民権を得た自動車をどう収納するか。そして、家族でいかに楽しく、豊かに暮らすか。主に郊外の住宅街における住まいのデザインコンセプトの基本は、今も昔も大きく変わっていないように思います。


約100年前に建てられた家
ごく最近建てられた家。上の写真の住まいと見比べるとコンセプトの共通性に驚きます






アメリカを代表する産業の一つ、自動車産業に目を向けると、1900年代初頭のT型フォードの時代に始まり、航空機を思わせる大きなテールフィンと大きな車体が特徴の1950年代、マッスルカー花盛りだった1960~70年代初頭、オイルショックと日本車・欧州車のシェア拡大を背景にコンパクト化が進んだ1970~1980年代、好景気をもとにミニバンなどの販売が拡大した1990年代、そして激動する経済情勢の影響で自動車メーカーの経営危機が起こり、メーカーの構図が大きく変わった2000年代と、時代とともに大きくそのスタイルを変化させてきました。弊社社長が今回の旅の途中でアメリカ自動車博物館に立ち寄ってきたので、ちょっとスタイルの変遷を見てみましょう。

【1960年代頃までの米国における自動車の変遷】 
(注・大雑把です)

このような黎明期のスタイルから…

 ↓

 ↓

 ↓
1960年代。だいぶスタイルが変わりました

1970年代以降のクルマの写真がないじゃないか!というお声も頂きそうではありますが、スペースの都合で割愛です。でも、これだけでも大きな変化が見て取れますね。現代の車と比べると、本当にスタイルの変遷が凄いです。でも、その一方で50年代、60年代、70年代の古い車を丁寧に整備しながら、この21世紀に大事に乗っている人も少なくありません。パーツもたくさん出回っています。その辺はアメリカらしいですね。



さて、住宅です。100年を超える時を経ても、スタイルは大きく変わっていません。住宅の販売戸数には当然大きな変動があったと思いますが、100年前の住まいでも何ら古臭さ・陳腐さを感じさせません。これは、それだけアメリカにおける住宅のスタイルが100年前に完成されていて、いまだに人々が日々を過ごす場として変わらず愛されているからではないでしょうか。


 つまり、アメリカの住まいは、今も綿々と続くアメリカン・トラディショナルなのです。これがアメリカン住宅の魅力の本質だと、今回シアトルから送られてきた写真をじっと見て私は感じました。




人々が豊かに暮らすためにスタイルを完成させてきたアメリカの住まいに、日本の皆さんにも親しんでいただき、豊かな暮らしを送ってほしい。必要に応じて手を入れながら、2世代、3世代と長く使ってもらえる住まいを提供したい。このように私ども藤岡備建は願っています。



私たちがつくる輸入住宅は、アメリカから運んできたかのような「本物のアメリカン住宅」です。しかし、敷地の広さや日本人としての暮らしを考えた時、単にそのままの設計では暮らしにくい家になってしまいます。そのため、弊社ではアメリカ本国よりも土地が狭く、土地の形状も様々な日本で暮らすお客様のために最適なかたちになるよう、一軒一軒の住まいを弊社社長が丁寧に一から設計しています。快適に楽しく豊かに暮らせるデザインの質には自信があります。


軽井沢町・A様邸

長野市・T様邸

千曲市・U様邸





住まいの新築は人生の中でも1・2を争う大きな買い物です。皆様にはぜひ色々な角度から検討を重ね、比較していただき、「建てて良かった」と、心から納得できる家づくりをしていただきたいと願っています。これまで何度となくお伝えしてきていますが、弊社は基本プランの作成や概算お見積りは無料で行っています。住まいの新築をご検討されている方はぜひ一度モデルプランをつくってみませんか?



ちょっと長文になってしまいました。ごめんなさい。

ご質問などがありましたら、お気軽にご相談くださいね!



ではまた!

藤岡備建のHPは→コチラ

2015年4月10日金曜日

輸入住宅☆設計士社長のシアトル視察記〈その3〉







皆さん、お元気ですか?
4月もだいぶ日にちが経つというのに、一向に暖かくならない日々に小さなため息をついている特命管理人のNです。

今回は冒頭から写真です。現在(2014年4月10日)米国出張中の弊社社長がワシントン州シアトル郊外の住宅街で撮影し、新たに送ってきた写真からピックアップしたものです。クリックすると大きくなるのでぜひ見てみて下さい。

純和風の住まい、モダンな住まい、南欧風の住まい-。
魅力的な住まいは幾多ありますが、やはりこういう光景を目にするとその美しさにため息が漏れてしまいます。平坦な土地ではなく、少し傾斜がついているエリアであることも、街並みを立体的に感じられて良いのかも知れません。

それにしても見事な統一感です。詳細は社長が帰国した後に色々聞こうと思いますが、ここまで揃っているとなると一角を一気に開発したエリアかも知れませんね。

では更に何枚か写真をどうぞ。



フラットなフォルムの屋根も素敵です

ガレージ脇に見えるのはゴミ箱です。ゴミ収集車が中のゴミを集めに来ます

芝の緑と青空のコントラストが眩しいです

この道は坂道ですね。ガレージが段々に見えます


恐らくまだ新しい住宅街でしょうから、立ち並ぶ建物もピカピカですね。

それにしても、これは例外はあるにせよアメリカ全体に言える事だと思うのですが、道路からのオフセット幅がとても長い。つまり道路から家までの距離がとてもあるので、すごく広々としています。これは街の規則みたいなものがあったような…。ちょっと未確認ですのでまた確認しときますが、これだけ道路から離れていれば車の音も気になりませんね。それと、日本の住宅地にありがちな塀もありませんから、ガレージから車で出かける時も非常に見通しが良くて安全だとも思えます。

もう一つ。こうしたアメリカの住宅街を見ていて気付くことがあります。お気付きの方、いらっしゃいますか?

私の答えは「ほとんど全ての家の玄関が通りの方を向いている」ということです。つまり、ほとんどすべての家の正面=一番美しく見える側が通りに面しているということ。「リビングを南向きに」「アプローチを屈折させて玄関を通りから90度の向きに設置」などという方法を取っている家はまず見当たりません。故に、ほとんどの家は外部から室内に視線が入らないつくりになっています(もっとも、アメリカの家は玄関を開ければ即リビング、というつくりがほとんどですが…)。

実はこうした考え方は弊社でもとても大事にしている点です。せっかく美しいシルエットを持っているのだから、方角にとらわれ過ぎるよりも美しく見える向きに家を構える。そうしたつくりにしても、元々「掃出し窓」などを設けないのが当たり前の米国スタイルの家なら、外からの視線もそれほど気にする必要がありません。ベランダも然り。もちろんバルコニーやベランダをつくる例もありますが、外部から見たら部屋にしか見えない「半屋外」の物干しスペースを設ける例が多くなっています。

前にこのブログでも書きましたが、全てはバランスです。今回久しぶりに渡米した弊社社長、現地の住宅街の空気をいっぱいに浴びて、アメリカの住まいが持つバランスの良さを改めて感じてくるはずです。こうした一つひとつの経験をもとに、さらに良い住まいをお客様に提供してしていきたいと考えています。

ではまた!

今回の写真の数々は弊社Facebookページでご覧いただけます。
藤岡備建の本家HPは→コチラ

2015年4月9日木曜日

輸入住宅・設計士社長のシアトル視察記〈その2〉

2014年4月7日から始まった弊社社長の米国出張。
お客様向けの資材を日本向けに出荷しているワシントン州のシアトルを久々に訪れ、様々な場所を視察しています。

現地から送られてきた数多くの写真は弊社のFacebookページに設けましたアルバムでほぼ全てをご覧いただけます。お時間ある方は是非覗いてみて下さい。

さて、今回のブログエントリーでは、ちょっと私Nが目に止めた写真をいくつかご紹介しつつ思う所を書いてみたいと思います。

では早速写真をば…



  上記2枚写真の住まいを見ると、日本でも丁度よいスケール感じゃないかな、と私・管理人N的には感じます。複雑な屋根の形状や角度は、弊社が日本で建てさせて頂いている建物が、いかにアメリカ本国の住まいづくりの源流を色濃く伝えているかを示していると思います。


 こんなふうに並んだ写真と豊かな植栽と芝生、そして道路標識。ひと目でここがアメリカだとわかるショットですよね。しかもこれが日常の風景。


アメリカの家としては小さめなのかも知れませんが、建物裏のバックヤードは羨ましい限りです。家族でBBQを楽しんだり、大人は幼い子と、幼い子はペットの犬と駆け回って遊ぶ、なんていう風景が目に浮かびます。 敷地に制限があることが多い日本ではこういったバックヤードを設けることはなかなか難しいことではありますが、パティオ(中庭)を設けてご家族のプライベート空間を創出するど工夫を重ねた設計を心がけています。


最後にこちらの写真を。ご覧の通り、建物の基礎ですね。丸い杭のようなものは私は余り見たことがなかったのですが、地球のほぼ向こう側にいる弊社社長とモールス信号でEメールでやり取りしたところ、これも簡単な基礎の一部だとのことでした。
 社長曰く、「建物の外周に沿った基礎だけで、ほぼ建物全体を持たせるような基礎構造になっている。地震の(ほぼ)ないところだから、この程度でいいんだな」とのこと。日本ではさすがにこれでは困りますよね。弊社ではもちろん綿密な基礎構造の住まいをご提供しておりますのでご安心くださいませ。


 さてさて、今回はこの辺で。まだまだ続編があります。なるべく早めに更新していく予定ですので、また是非このブログを覗いてみて下さいね(^^)。また、冒頭でも書きましたが、弊社社長が現地から送ってきたほぼすべての写真は、弊社のFacebookページにアルバムを作って逐一アップしています。 ぜひご覧になってみて下さい。その際、ページへの「いいね!」を頂けると本気で嬉しいです。(お願いします!)


ではまた!
藤岡備建の本家ウェブサイトは→コチラ

2015年4月8日水曜日

輸入住宅・設計士社長のシアトル視察記〈その1〉

皆さんいかがお過ごしですか?
今日、4月8日はこちら長野は冬に逆戻りしたような寒さです。
朝、クルマのフロントガラスを見るとうっすらと雪が!マジデスカ!

…というようなことはさておき。
実は本日から藤岡備建の住まいを生み出す張本人、設計士でもある弊社社長が久々に米国・シアトルへ視察にでかけているのです。

到着したその日から郊外の住宅街に赴き、現地から写真を送ってきてくれましたので、ピックアップしてお見せしたいと思います。弊社Facebookページ内のアルバムにもアップされていますが、まあその辺はお許しを…(^_^;)

写真はたくさんあるので、今回は〈その1〉としてご覧頂きたいと思います。それでも枚数が結構ありますが…。〈その1〉は、弊社の輸入住宅ではお馴染みの「ガレージを備えた住まい」をピックアップしてみました。
















いかがでしたか?
シングル、ツイン、トリプルと、敷地や家の大きさに合わせてガレージも規模を変化させていますね。


また続報もありますので、また改めてご覧いただきたいと思います。
ではまた!


藤岡備建本家HPはコチラ!